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貴家 恒男; 萩原 幸
Polymer, 26, p.501 - 506, 1985/00
被引用回数:72 パーセンタイル:93.56(Polymer Science)ポリエーテル・エーテル・ケトンPEEKの分子運動性を動的粘弾性測定により検討した。-100C()、150C()、180C(′)に力学分散が観測され、分散は主に主鎖の局所的運動、分散はガラス転移による運動、′分散は結晶化時の分子鎖の再配列による運動と帰属された。電子線照射によって分散はほとんど影響を受けなかったが、分散温度は高温に移し、新たに40~100Cにかけて力学損失が大きくなった(′分散)。この′分散は照射により生じた切断末端が関与する分散であると結論した。照射量の増大に伴い、′分散温度は高温に移動しつつその強度が低下した。50MGyの照射によって、′分散は非常に小さくなった。以上のことより、PEEKは照射により、主鎖切断ばかりではなく架橋等の生成により劣化すると結論した。